【坂口志文】何者?ノーベル医学賞の理由・プロフィール・経歴・学歴まで

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2025年、免疫学者の坂口志文(さかぐち・しもん)氏がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

ニュースで名前を見かけ、「坂口志文って何者?」「プロフィールや経歴、学歴は?」「出身地や年齢、本名、血液型、身長・体重は?」と検索した人に向けて、最新の情報を“wiki風”にわかりやすく整理します。

ノーベル賞の受賞理由でもある制御性T細胞(Treg)の発見が医学と医療に与えたインパクトも、専門知識がなくても理解できる言葉で解説します。


目次

基本情報(プロフィール)

項目内容
本名坂口 志文(さかぐち しもん)
生年月日 / 年齢1951年1月19日 / 74歳(2025年時点)
出身地滋賀県長浜市(旧・びわ町)
職業・肩書免疫学者・医師 / 大阪大学 栄誉教授・免疫学フロンティア研究センター(IFReC)特任教授 / 京都大学 名誉教授 / レグセル株式会社 創業者・CTO
専門分野免疫学・実験病理学(自己免疫・免疫寛容・制御性T細胞)
主な業績制御性T細胞(Treg)の発見(1995)とその役割の体系化、末梢免疫寛容の解明
主な受賞ノーベル生理学・医学賞(2025)/ ロベルト・コッホ賞(2020)/ クラフォード賞(2017)/ ガードナー国際賞(2015)/ 日本学士院賞・朝日賞(2012)/ 文化勲章(2019)ほか
学歴(大学)京都大学医学部卒(1976)/ 京都大学 医学博士(1983)
高校(学歴)滋賀県立長浜北高等学校
身長・体重公表なし(非公開)
血液型公表なし(非公開)
家族(嫁・旦那、子ども)公表なし(非公開)
兄弟・姉妹公表なし(非公開)
SNS / 公式サイト研究機関・大学による発信が中心(個人SNSの積極運用は確認できず)

「何者(誰)?」最短解説:ノーベル賞を導いた“免疫のブレーキ”の発見者

一言でいえば、体の免疫が暴走しないよう“ブレーキ”をかける細胞=制御性T細胞(Treg)を世界に先駆けて実証し、免疫の自己寛容(自分は攻撃しない仕組み)を末梢でどう保つかを明らかにした研究者です。

これにより、自己免疫疾患(1型糖尿病、リウマチ、潰瘍性大腸炎など)の理解と治療開発が一気に進み、がん免疫療法との最適な“攻めと守り”のデザインにも道を開きました。


ノーベル生理学・医学賞(2025)の受賞理由をやさしく

受賞の核:末梢免疫寛容の発見とメカニズムの確立

  • 制御性T細胞(Treg)の発見(1995):従来“自己反応T細胞は胸腺で排除され尽くす(中央寛容)”と考えられていましたが、現実には末梢にも「免疫を抑える役目のT細胞」が存在することを坂口氏らが示しました。これがTregです。
  • Foxp3遺伝子の同定と機能連関:その後、Tregの核となる転写因子Foxp3が明らかになり、Tregの発生・機能のスイッチが解けました。自己免疫症状を示す希少疾患(IPEX症候群など)とFoxp3変異のリンクが決定打となり、Tregが“免疫の安全装置”であることが確立しました。
  • 医療応用への橋渡し:Tregを増やす・活性化する戦略は自己免疫疾患や移植の拒絶予防に、逆に抑える戦略はがん治療で免疫の“攻め”を後押しします。基礎から臨床へ、免疫を精密にコントロールする時代を切り開いたのが坂口研究の本質です。

経歴(キャリア)

出来事・ポジション(経歴)
1951年滋賀県(現・長浜市)に生まれる
1976年京都大学医学部卒業(医師免許取得)
1980年代米国・ジョンズホプキンス大学、スクリプス研究所などで研究
1990年代新技術事業団(現・JST)さきがけ研究、京都大学で免疫寛容研究を推進
1995年制御性T細胞(Treg)を提示・実証し国際的評価が高まる
1999年京都大学再生医科学研究所 教授(のち同所長)
2011年大阪大学 免疫学フロンティア研究センター(IFReC)実験免疫学 教授
2013年大阪大学 特別教授
2016年大阪大学・京都大学 名誉教授、レグセル株式会社(RegCell)創業(CTO)
2017年大阪大学 栄誉教授
2019年文化勲章受章
2020年ロベルト・コッホ賞受賞
2025年ノーベル生理学・医学賞受賞

学歴(高校・大学)

  • 高校:滋賀県立長浜北高等学校(出身地・長浜市の進学校)
  • 大学:京都大学医学部卒(1976)/医学博士(1983)

研究のキーワードを平易に解説

制御性T細胞(Treg)とは?

私たちの免疫はウイルスや細菌を攻撃する一方で、自分自身は攻撃しないように精妙に調整されています。

Tregは、その調整役の主役。過剰反応をなだめ、炎症の行き過ぎを防ぎます。Tregが働かなければ、自己免疫の暴走が起きます。

Foxp3の意味

Foxp3はTregの“設計図”にあたる転写因子。

ここに傷(変異)があると、Tregが成立せず、深刻な自己免疫症状が現れます。

Foxp3とTregがつながったことで、「免疫のブレーキ」の分子実体がはっきりしました。

末梢免疫寛容

胸腺での“ふるい落とし”(中央寛容)だけでは説明できなかった大人の免疫の安定

それを支えるのが、体の各所にいるTregによる末梢免疫寛容です。

坂口氏の仕事は、この全体像を描き切った点に価値があります。


医療への波及(がん・自己免疫・移植)

  • 自己免疫疾患(リウマチ、1型糖尿病、潰瘍性大腸炎など):Tregを増やす/強める治療で、必要なところだけ免疫を“静める”精密医療へ。
  • 臓器移植:拒絶反応の抑制にTregを活かせる可能性。全身の免疫を落とさず、特異的に寛容を誘導する発想が進展。
  • がん:がんの周辺でTregが多すぎると免疫が攻めきれない。ここではTregを“弱める”戦略が鍵。免疫チェックポイント阻害薬との最適バランス設計が研究テーマに。

企業・社会実装:レグセル株式会社(RegCell)の挑戦

坂口氏は2016年、Tregの知見を臨床へ届けるためにレグセル株式会社を創業(CTO)。患者由来の炎症性T細胞を抗原特異的Tregに再プログラムして戻す——といった精密な細胞医療の実装に挑んでいます。大学の研究成果を社会に橋渡しする“研究と事業”のハイブリッドは、日本発の免疫医療の大きな推進力です。


よくある疑問(プロフィール・wiki風)に回答

  • 本名は? —— 公表名・論文名ともに坂口志文で活動。芸名や通称は特にありません。
  • 身長・体重・血液型は? —— いずれも非公開です。研究者であるため、公的に明かす必要性が低い項目です。
  • 性格は? —— 公的プロファイルに“性格”の記載はありません。講演・対談では、データに厳密で、長期にテーマを磨く研究姿勢が印象的です。
  • 家族(嫁・旦那・子ども)や実家、兄弟姉妹は? —— 非公開です。プライバシーに配慮し、確認できる一次情報がない事項は掲載しません。

主な受賞歴(抜粋)

受賞
2011年度(発表2012)朝日賞 / 日本学士院賞
2015カナダ・ガードナー国際賞 ほか
2017クラフォード賞(関節炎分野)
2019文化勲章
2020ロベルト・コッホ賞
2025ノーベル生理学・医学賞

ほか、国内外の名誉ある賞を多数受章。免疫学分野で世界を牽引してきたことの証左です。


ここがすごい:検索でよく見られる「経歴」「学歴」「何者」ポイント

  • 経歴:米国の拠点で免疫の最前線に触れ、帰国後に日本で研究体制を築いてTregの概念を定着。大学運営・拠点長経験もあり、研究と組織づくりの両輪で成果を出してきました。
  • 学歴:京都大学で医学と研究の基礎体力を徹底的に養成。臨床と基礎を往復できる素地が、長期の一貫研究につながっています。
  • 何者:ノーベル賞のキーワードは「末梢免疫寛容」。Tregという“見えなかった調整役”を見抜き、免疫を自在に扱う未来医療の土台を作った人です。

まとめ(総括)

  • 坂口志文は制御性T細胞(Treg)の発見者で、免疫の自己寛容を末梢レベルで解き明かした中心人物。
  • 2025年にノーベル生理学・医学賞を受賞。受賞理由は末梢免疫寛容の解明と医療応用への道筋。
  • プロフィール(本名・生年月日・出身地・年齢・学歴)は上表のとおり。身長・体重・血液型・家族などの私的情報は非公開
  • 経歴は米国研究機関→京大→阪大IFReCという流れで、研究・組織運営・社会実装(レグセル)を一気通貫で推進。
  • 医療への波及は自己免疫・移植・がんの三領域で大。免疫を“精密にコントロール”する発想を世界に広げた。
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